「感謝」に気づかされた朝@ベトナム

学費を払ってくれた親に感謝したいです

弊社では、週に一度、朝礼で「24時間以内に感謝したいこと」をみんなで共有する時間を設けています。今日の朝礼では、インターン生として来ているベトナム人大学生が「親への感謝」を語ってくれました。「親が大学の学費を払ってくれたことに感謝している」という彼の言葉に、私は深く心を動かされました。

ベトナムでは、大学進学率がまだ20%程度です。大学に通えることは特別な機会であり、その学費を親が支えることも簡単ではありません。そんな背景の中、彼が自然に「感謝」を口にする姿勢には、ベトナムの若者たちが持つ素直さや謙虚さが表れています。これは、彼らの文化や価値観の中核にあるものだと感じます。

日本で育った私にとって、大学に通うことや親が学費を払ってくれることは「普通」だと考えていた時期がありました。しかし、彼の話を聞いて、私はその「普通」が実は特別で、周囲の支えがあったからこそ成り立っていたのだと気づかされました。自分の学生時代を振り返ると、その支えに十分感謝していたかどうかを改めて考えさせられます。

ベトナムの文化が教えてくれること

これからベトナムで働く方々にお伝えしたいのは、ベトナム人の若者たちの素直さや謙虚さに目を向けることの大切さです。彼らは感謝の気持ちを当たり前に持ち、それを表現します。この文化的な特徴を理解し、共感することで、現地のスタッフや同僚との信頼関係がより深まるはずです。

  • 「当たり前」を見直す
    ベトナムでは、学業や仕事の機会に対して真摯に向き合う若者たちが多く、その姿勢は私たちが見習うべき点も多いです。
  • 感謝を基盤にしたコミュニケーション
    「感謝」を軸にした文化は、職場の雰囲気づくりや人間関係の構築に大きく貢献します。感謝を共有することは、お互いの理解を深めるための強力な手段です。

ベトナムで研修を受けるということは、異文化を学ぶだけではなく、その文化から学び、自分自身の価値観も柔軟に広げていくチャンスです。「感謝」に気づくことで得られる学びは大きいものです。ベトナムの若者たちの純粋さや謙虚さに触れる中で、きっと新しい視点が見つかるはずです。